大ロンドン計画(だいロンドンけいかく)とは|造園用語
英語:Greater London plan
1944年、アーバークロンビー(P.Abercrombie)によって策定された計画。1924年のアムステルダム宣言の影響もあって、各国の大都市地域はグリーンベルトによる大都市人口抑制政策を検討し始めた。ロンドンでは1927年に大ロンドン計画委員会が発足し、委員会の技術顧問としてアンウィン(Raymond Unwin)が就任した。彼は委員会報告を1933年に公表したが、その趣旨はグリーンガードルという緑の帯による都市形態調整の考えに基づくもの。この計画を実現させるため、1938年になり「緑地帯法」(Green belt act)が制定され、グリーンガードルとして特定された土地は順次買収され公園等として公開されることになった。このころ田園地域の土地利用を考えるスコット委員会は、ハワードの田園都市論と類似のグリーンベルトの考え方を提言した。すなわちスコット委員会のグリーンベルトは先のグリーンガードルより広義の概念の本質的には農地としてグリーンベルトであった。アンウィンのグリーンガードル案、スコット委員会のグリーンベルトの考え方を背景として、1944年に、ロンドン大学のアーバークロンビー教援は大ロンドン計画を策定した。大ロンドン計画はロンドンを中心とする半径約30マイル(50Km)の範囲を四つの環状帯で構成したもので、内部から順に、内部市街地、郊外地帯、緑地帯、周辺地帯とされた。このうち、緑地帯はその幅約16kmとし,都市拡大の抑制、農業、自然美、レクリエーションの用に供するものとして位置づけられた。この計画は、1946年に大臣により承認され政策となった。
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