緑化(りょっか)とは|造園用語
英語:planting
一定空間を植物によって緑被すること、あるいは植物を植える行為そのもの。この場合、植栽とほぼ同義。非常に多義な内容をもち、庭あるいは都市に木を植えることも、山に林業用の苗木を植えることも、広大な砂漠を緑にすることも緑化と呼ばれる。また、人為によらず、自然力すなわち植物自らの侵入・繁茂により裸の 土地が次第に緑になっていく現象も緑化と称される。広範な緑化の分野を、その目的、内容の違いによって大きく種別すると、(1)都市の生活空間において、修景、生活環境の保全、その他の機能目的によって行われる緑化、近年では都市緑化あるいは環境緑化と称される分野、(2)材の収穫を目的として行われる造林事業に基づく緑化、(3)治山治水のために行われる植林等の緑化、(4)失われた緑を復元、再生するために行われる緑化, (5)砂漠などの不毛の土地を緑にするために行われる緑化、の5側面におおむね整理される。造園の分野で普通、緑化という場合、都市緑化あるいは環境緑化のことを指す。緑化という言葉が使われだしたのは昭和の初期といわれるが、この点は定かでない。緑化という言葉が社会的にも認識され、緑化問題が世上をにぎわすようになったのは、公害・環境問題を契機とする1960年代以降のことである.特に1970年代に入り、都市の環境整備の一環として都市緑化にかかわる様々な施策、事業が打ち出され、また、新聞等のマスコミによる緑化の啓蒙記事が氾濫し、さらには大手資本の農外企業が緑化事業に進出するなど、緑化ブームが起こり、緑化という言葉は社会的に完全に定着した。道 路・工場・学校などの特定施設、ならびにのり面 ・壁面あるいは人工地盤、臨海埋立地などの特定空間の緑化については、緑化の対象となる施設、空間名をつけた、例えば工場緑化、法面緑化などの用語が定着し、それぞれ独立した分野となっている。

