観光(かんこう)とは|造園用語
英語:tourism
自己の自由時間の中で、自然・文化の鑑賞、知識の拡大、体験、スポーツその他の活動、休養、親善を図る参加、精神の鼓舞等、生活の変化を求める人間の基本的欲求を充足するための行為(=レクリエーション)のうち、日常圏を離れて、異なった自然・歴史・文化等の環境のもとで行おうとする一連の行動。観光は第一次世界大戦(1914〜1918)の後、欧米諸国で盛んになり、第二次世界大戦(1939〜1945)の後、さらに大衆化が進んだ。わが国においても、ほぽ時を同じくしている。観光の語源は中国周の時代の経典「易経」の中に出てくる「観国之光、利用賓干王。(国の光を観るは、もって王に賓たるによろし)」によるものである。ここに「観」は「みる」とともに「しめす」の意味もあり、観光者と観光地の人々との関係と解することもできる。観光の成立は観光する人と観光される対象と迎える人々との行動により成立する。対象は自然・歴史・文化をはじめ、現代の経済社会そのものも含まれる。例えば、対象地域の人々による年中行事や、人々の生活までも含まれる。観光の効果は、観光者にとってのみならず、迎える地域や人々にとっても、交流活動を通じ、知識の交換、相互理解の深化、国際観光であれば、親善・交歓となり、平和・経済・文化の発展の推進力となる。形態としては、一人旅、家族旅行、小グループ旅行、修学旅行、職場団体・地域団体の旅行などに分けられる。また、日帰り、1泊、などの種類となる。観光は回遊が原型であり、必ず居住地に帰ってくる。そして見て回る旅行を狭義の観光または観光旅行という。しかし、スキー・海水浴・ゴルフ・テニスなど、スポーツ・レクリエーション活動もその旅行の中に含まれることがあり、それらを含む場合は広義の観光となる。一般には観光といわれた場合広義に使われている。そこで狭義と広義を区別するために、観光を観光・レクリエーションと呼ぶことがある。