アーバンデザイン(アーバンデザイン)とは

アーバンデザイン(アーバンデザイン)とは|造園用語

英語:urban design

アメリカ合衆国において、1960年頃から盛んに用いられるようになり、今日では世界的にその意義が定着しつつある都市計画の下位概念で、都市設計の邦語をこれに当てることもある。1957年以来、アメリカ建築家協会(AIA)は、アーバンデザイン委員会を構成し、その概念を都市の環境を形づくる総体的仕事としている。AIAの委員会は、「都市の環境形成に寄与する職能としては、建築、造園、都市計画があるが、これらは、分化した学問領域を景としており、フランスのウルバニズム(Urbanisume)、ドイツのシュタットバウクンスト(Stadtbaukunst)、イタリアのウルバニスティカ(Urbanistica)等と比較した場合、環境形成技術の総合性という意味で、大きく遅れている。その欠陥を補完するためには、上記三つの分野に新たにアーバンデザインを加える必要がある」とし、ハーバード大学アーバンデザイン学科は、その学科指針の中の教育目標の項で「アーバンデザイン学科は、スペシャリストというよりも、むしろこの三分野を含め、さらに加えて経済、社会、行財政さらに地理、工学の専門家と十分な協働をして、都市の物的環境についてのデザイン的総合を図る人材育成を目的とする」としている。つまりアーバンデザイン概念が、アメリカ合衆国で発生展開した当時、この分野は、複雑多岐な社会的様相を基盤として、その表情が表れ始めた。アメリカの都市的環境、すなわち、アーバンUrbanのデザイン的解決策としての位置づけを持っていたことをうかがい知るのである。アーバンデザインに近似した言葉は、シビックデザイン(civic design)やタウンデザイン(town design)であるが、共に、都市景観を対象としている点では大差ない。アーバンに対置される言葉は、ルーラル(rural)で、こちらは田園のとかいなかのとかいう意味である。そのことから、とかくアーバンデザインは、雅やかなデザインを希求しがちであるが、アーバンデザインの本質がそこにあるわけではない。田園的景観のデザインに対して、都市的景観の構成を図るのがアーバンデザインであり、この前提には、都市空間の構成要素となる建築や道路や公園空間の量の決定やその配分、体系等の確定を目的とする都市計画が必要なのである。

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アーバンデザインとは造園用語集。株式会社 渡辺 |先人の想いを先進の技術で切り開く。「建設部門」を通じて豊かな国土の実現と社会資本整備の中心的な役割を担います。 「電気設備点検」「道路インフラ点検」を通じて国民の安全安心を確保に努めます。「...
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