ウォールガーデン（ウォールガーデン）とは

ウォールガーデン（ウォールガーデン）とは｜造園用語

英語：wall garden

傾斜地の一部を切り取りその場所へ壁状に岩石を空積みしながら、積み石と積み石との間隙に深根性の宿根草を挿し込むように植え込んだ壁面状の花壇の一種。壁面を積む場合垂直に積むのでなく、壁面が幾分地山の方に傾斜するようにする。これは、壁面の安定と雨水を植物の根に利用させるためである。また壁面の崩れを防止するため、所々に控えの長い石を用い地山に挿し込むようにする。ウォールガーデンをつくるに適した場所は、傾斜地、傾斜地に挟まれた敷地、窪地などである。また、テラス造成のときに生ずる土留め壁などを利用してつくることもできる。積み石は砂岩などの軟らかい石が最適であるが、他の石組に用いられる石でもよい。積んだ石と地山との間や積み石と積み石との間には、植物の培地とするために堆・厩肥などを含んだ肥沃な土壌を十分に充填する。なお、壁面管理や下部の平地の管理のため、壁面脚部より30cmくらいまでは、壁面に植栽しないようにする。用いられる植物には、アキレア・アリッサム・アルメリア・イワナズナ・ウォールフラワー・カンパニュラ類・セダム類・ゼラニウム・タチジャコウソウ・マツバギク・ユキノシタ・リンドウなどが挙げられる。