エデンの園（エデンのその）とは｜造園用語
英語：Garden of Eden
「旧約聖書」創世記に出てくるアダムとイブの楽園。西洋庭園の理想や原型を象徴する。旧約創世記第2章8、9節には、「エホバ神エデンの東の方に園を設けて、その造りし人を其処に置きたまへり、エホバ神観るに美麗(うるわ)しく食ふに善き各種(もろもろ）の樹を土地（つち）より生ぜしめ、また園の中に生命の樹および善悪を知るの樹を生ぜしめ給へり。…」とあって、中央に生命の樹と知恵の樹の2本の木があり、四方に向けて大地をうるおす川が流れている姿をえがいている。古代東方の庭園は、日陰と芳香、それに水が不可欠で、木と水のある豊かな土地は地上の楽園の条件であったのである。エデンはへブライ語で、歓楽・愉悦・豊饒・悦楽の意味をもっていたとも、スメール語のedinがもととなったアッシリア語の edinu、すなわち平地・平原に由来するともいわれている。また庭園(garden)は、へブライ語の囲み(防御・安全性)を意味するganと楽しみや喜び(理想・快適性)を意味するedenやodenの合成語とされている。→パラダイス
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