カナール(カナール)とは|造園用語
英語:canal 〔英,仏〕 canale 〔伊〕 Kanal 〔独〕
西洋庭園施設の一つで静水をたたえた長大な整形式池水面。運河・水溝などと訳される。大規模なものではヴェルサイユ宮苑のグランカナル Grand canal (大運河)が著名だが、小住宅の中庭などに設けられた壁泉の水を池の方に誘導する小水路のようなカナール(水溝)もある。カナールはペルシアの庭園などにもあるが、地形的に平たんなフランス整形式に至って大いに発達し、庭園の主要施設となっている。中世城館の周辺にめぐらされた濠(ほり)の伝統もあって、ヨーロッパ各地で用いられ、特に平たん地のオランダでは、庭園様式として定着しないまでも多用され、カナル庭園 (tuin de canal)では実用の運河が庭園内を貫き、庭園施設としてのカナルの役目を果たした。なおヴェルサイユのグランカナルは長さが約1,600m(1mile)もある十字形のものだが、庭園の通景線(ビスタ) を強調し、広大な空間効果を付与している。それと共に、もともと沼沢地であったこの地の排水を考え、園遊会の花火の姿を映し、舟遊や水上音楽の舞台としても活用されたのでもある。動きの激しいカスケードや噴水とは違って、静かにたたえられたカナールの効果は大きな面積の水面を確保することで得られるので、カナールの計画では規模を大きくするか、神戸市の須磨離宮公園、立川市の国営昭和記念公園のように噴水と組み合わせる等の工夫がいる。
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