鴨池(かもいけ)とは

鴨池(かもいけ)とは|造園用語

江戸時代の大名が鴨猟を目的として築造した、池が中心の狩猟地。鴨場ともいう。大名庭園内に設けられたものもある。その形態は溜(ため)と呼ばれる中島をもった池の周りに、盛土により水面を深くした引堀という小溝を幾つか造ったもの。引堀の最奥に小覗(このぞき)、池全体が見える所に大覗(おおのぞき)と呼ばれる人の潜む所が設けられる。鴨をおどかさぬよう周囲に竹笹や常緑樹の類を密植した土塁をめぐらし、道には落葉を厚く敷いて足音がたたないような配慮もされた。猟の方法は飼い馴らした囮(おとり)の鴨や家鴨を池に放ち、溜から引堀に野鴨を引き入れ、上からすくうようにサデ網や叉手により捕らえる。また、万一逃げられても控えている鷹匠が放つ鷹により捕らえるようにした。往時は江戸近辺に数多くあったが、現在都内では浜離宮庭園内の庚申堂鴨場と新銭座鴨場を見るのみである。

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