国花（こっか）とは｜造園用語
英語：flower emblem, national flower
国家を代表あるいは象徴するとして選定された花。国花には自国の特産となっている植物を選定している国が多いが、神話に基づく植物を国花として取扱っているところもある。また世界の国々には、国花を選定していない国もある。あるいはアメリカのように各州の州花は選定されているが、国花を定めていない国もある。国花は、その国の法令や慣習に基づいて定められることが多い。例えば、中華人民共和国のように法令に基づいて、国花を従来のボタンからウメに改定した国もある。わが国の国花はヤマザクラとされているが、皇室の御紋章であるキクを図案化して郵便切手に使用した経緯から、日本の国花がキクと思われていた時期もある。スイスの国花はエーデルワイスとされているが、これはドイツ系国民の国花で、イタリア系はシャクナゲ、フランス系はヒナゲシを国花として扱うといわれている。以上のように国花を選定するには、複雑な背景がある。したがって世界の国々の国花を正確に示すことは困難なこととされる。
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