ランドスケープ(ランドスケープ)とは

ランドスケープ(ランドスケープ)とは|造園用語

英語:landscape, Landschaft〔独〕

一目で見渡せる土地の広がり、眺め、風景、風景画、景観、地形など、専門分野別に使用法が異なる。そもそも日本では、植物学者三好学が最初に「景観」と訳し、その後、地理学・生態学・都市計画学・土木工学などにおいておおむね景観の語を用い、造園学では風景・景観・景域などの語をあて、また、訳さずに「ラ ンドスケープ」そのままを用いていることも多い。ランドとスケープの合成語で、スケープそのものに風景、景観の意味があるとして、シースケープ、タウンスケープ、シティスケープ、ストリートスケープ、リバースケープなどの語が専門書に散見される。また、この語は風景画、絵画的風景から起因しているともいわれ、イギリスの造園様式であるランドスケープガーデンを、日本では風景式庭園と訳している。イギリスの計画家ハケット(B.Hacket)は、1971年、その著「ランドスケーププランニング」において、「ランドスケープとは、一般に人びとが見る景色であり、または人間その他の生物によって占められる環境であって、専門家はこれを気象によって変化する土地を基礎とし、その結果そこに棲息する動植物の分布の型に影響しているものであると理解している」と述べている。ドイツでは、かつてランドシャフトを芸術的表現要素としての地表部分の絵画的姿としてとらえているが、1968年の住宅・都市計画・空間秩序協会用語委員会において、ランドシャフ卜とは、一つの単位として区画された地表の空間部分の進展、構造、形姿によって識別される特性と定義した。地理学や生態学においては、ランドスケープそのものに価値意識を加えず、客観的分析により地域の実在を明らかにしようとするのに対し、造園学や都市計画あるいは最近の土木工学においては、アメニティ追求のため、あるいは美的評価を基礎として環境を操作しようという目的でこの語を用いている。造園関係では、ランドスケープに、アーキテクト、エンジニア、アーキテクチュア、ガーデン、プランニング、デザインなどの語を付して用い、それぞれ造園家、造園技術、造園、風景庭園、造園計画、造園設計と訳している。また、風景という意味に対しては、類似語にシナリー(scenery)、シーン(scene)、ビュー(view)、パースペクティブ(perspective)、アスペクト (aspect)、プロスペクト(prospect)などがある。

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