緑道(りょくどう)とは|造園用語
英語:greenway(walk). Pedestrian parkway
歩行者空聞が安全性の高い状態で確保され、しかも相当の自然的資質が何らかの形で備わっており、全体が快適な帯状の緑地空間で、機能面では、日常的なレクリエーションの場であったり、自然に接する機会を増大させる場であり、災害時には避難路をはじめとし防災緑地としての効果が期待される緑地。元来、都市計画用語として発祥。欧米のブールバールやモール、パークウェーの外観に近く、幅員がこれより狭いものに当てられた美観道路の意であった。後に、十分な緑化が施された歩行者用道路として一般呼称で用いられ、現在ではわが国の公園緑地、都市計画行政上、緑地の一種で、市街地内における公園緑地系統の重要な要 素。緑道計画の要点は、緑道網計画と緑道空間デザインの2点にある。網計画は、通勤、通学、買物その他の日常生活動線と整合させ、併せて防災緑地系統のネットワークに組み込むことが肝要。また、例えば都市内の中小河川など連続性のある自然的資源空間沿いに配置することも効果的。緑道空間のデザインは幅員10〜20mの敷地に対してなされるが、その延長は数キロに及ぶ歩行者空間で、場合によっては自転車道をこれに併設した、“通 り”のデザインが基本となる。これらの法線は単に直線の一定幅員道ではなく、要所要所に“たまり”の空間を設けて休息や子供の遊びに供する。歩行者空間の舗装も、歩き心地、景観変化等を十分考慮した構造とする。配植は植物の経年変化に留意し、適切な植栽密度とし、花木・紅葉木等を用い季節感享受の空間としても緑道が機能するよう配慮する。歩道の足元にくる下草の選定も重要、河川沿いの緑道のデザインに際しては、親水空間を併設させる場合が多い。緑道は主として住居地域に設けられる緑地であるが、これが自然資源に強く依存して立地する場合には、都市内の自然散策路的位置づけをすることもあり、逆に商業地域では、ショッピングモールに近似することもある。緑道の整備は、既成市 街地の再開発や修復型都市整備の一環としてなされるほか、ニュータウン等の新市街地面開発事業の中で行われる場合が多い。前者の例は、新宿遊歩道公園や西川緑道であり、後者の例は、泉北ニュータウンや筑波研究学園都市内に見られる。歩行者専用道路として計画決定され、実態は緑道であるものや河道敷、廃線敷を転用した事例も多く見られる。

















